親のための教育ガイド アメリカ版

Common Core State Standardsで情報を探していたら、親のための教育ガイドを見つけました。

こちら。
http://www.cgcs.org/Domain/36

子どもの年齢に応じて、言葉の力をつけるために、親として家でどういうサポートをしたらいいか書いてくれています。
意訳ですが、参考に紹介しておきますね。

幼稚園
-毎日15分は本を読みましょう。
-どんな話だったか順を追ってふりかえりましょう。
-その本はどういうメッセージを伝えたかったのか話し合いましょう。
-日々の生活の中で語彙を増やす努力をしましょう。
-図書館の利用カードを作りましょう。
-コンピューターを使って読むことに対する興味を持たせましょう。

1年生
-自分で本を読むことができるような環境を作ってあげましょう。
-子どもが興味を持っていることに関心を持ち、子どもの興味に合う本を与えてあげましょう。
-親も本を読みましょう。
-家族全員で読書に関心を持ちましょう。
-図書館の利用カードを作りましょう。
-コンピューターを使って読むことに対する興味を持たせましょう。

とにかく、こどもが「読む」という行為をするように、環境づくりをする、ということですね。
本を読んだ後の振り返り方・・・とても参考になりました。

MamiECと英検について

新年度に入り、英検についての質問も多いので、MamiEC英語教室での英検の取り組みについて、基本的な方針を紹介しておきたいと思います。

1.教えるべき事項の指標として利用
MamiEC英語教室では、Jolly Phonicsの42音を出発点として英語を教えています。
42音後は、オリジナルのデコーダブルブックス(フォニックスの知識で読みやすい本)を使って学習しています。
このデコーダブルブックスを読む際、ただ音読するだけではなく、文法を学んだり、語いを増やしたり、会話の練習もできるように工夫しています。
どのような文法事項を教えるか、どのような語彙を習得してもらうのかについて、英検や中学英語を参考にしています。

2.生徒の英語力を把握する方法として利用
生徒がどの程度英語ができるようになったのかを知る方法として、英検模試を利用します。
英検5級、4級については、受かったとしても特典は少ない級だと思います。
ただ、全くの初心者がステップを踏んで英語力をつけるために使うツールとしては、最適だと考えています。
英検は年3回しか開催していませんので、英検模試を利用し、当該級に受かる実力がついているかどうか、チェックしていきたいと思っています。

3.英検対策
当教室では、「本を読む」ことを中心に授業を行っています。
本を読むことによって英検に受かる力をつけてもらい、英検対策の勉強は最小限にしたい、というのが本音です。
オリジナルのデコーダブルブックスをある程度進めた段階で、短期集中で英検教材を用いた英検の勉強をし、その後英検模試を受けていただきます。
小学生については英検5級から、中学生については英検4級から、学習していきます。

ジョリーフォニックス、広まっていますね。

先週末は大阪市内のインターナショナルプリスクールにて、ジョリーフォニックスのトレーニングを行ってきました。
スタッフ全員で受けられ、受講後、今後どのようにプログラムを使っていくか、話し合っておられました。
以前は違うフォニックスプログラムを使っておられたのですが、ジョリーフォニックスに切り替えられたそう。
スタッフの方々が仲が良く、とてもいい雰囲気のプリスクールで、私も近くに住んでいたら子どもを通わせたいなと思いました。

今年度、奈良市内でも「ジョリーフォニックス」を前面に出した英語教室がオープン予定だそうです。

ジョリーフォニックス、広まっていますね。

ジョリーフォニックスが広まってくると、今年度からはじめた「勉強会」のような活動が、より重要になってくると思っています。
オフレコで、実際のところを思いっきり話し合いましょう!
わたしも「実際のところ」をバンバンしゃべっております(だからオフレコにしてほしい(笑))。

勉強会の情報はこちら。
http://www.mamiec.com/jolly-phonics/#teach
ジョリーフォニックスを知っていることが前提となっていますので、ジョリーフォニックスについて、ひととおり知識のある方にご参加いただきたいと思います。

なお、8月については、たっぷり時間をとっていますので、植田の方からは、ジョリーミュージックも紹介できたらと思っています。
6月の勉強会にて提案し、参加者の皆さんとも話し合って内容を決めたいと思います。

Phonemes,Graphemes,Morphemes

Jolly Phonicsで最初に教えるのは、42音のレターサウンズ。
レターサウンズを学ぶことで、英語の音の最小単位、音素(Phonemes)を学べるようになっています。

どの音をどの文字であらわすかは、Graphemesといいます。
pieのieの音だとigh, i_e, yなどがグラフィームになります。

Jolly Phonics、特に42音のレターサウンズとオルタナティブスペリングに関しては、PhonemesとGraphemesを学習している、ということになります。

そしてJolly Grammarに入ると、もう一段上の概念が出てきます。
Morphemesです。
例えばunpredictableだと、un pre dict ableの四つの部分に分かれます。
(1)un がnotの接頭辞
(2)preが前の接頭辞
(3)dict書く
(4)able できるという形容詞をつくる接尾辞
un pre dict able、それぞれの塊がMorphemeです。

そういえば、PhonemesもGraphemesもMorphemesも、emesで終わるなぁと調べてみたら、
-emeというsuffixがあり、単位という意味らしい。

Morphemesに詳しくなれば、語い数が飛躍的に伸びそう。
ただ、かなり勉強しないといけない・・・。

語源を調べるには、こちらの辞書サイトが便利です。
http://www.etymonline.com/

ジョリーフォニックス勉強会

金曜日はクレオ大阪西にて、ジョリーフォニックスの勉強会を行ってきました。
今回の議題は、「Jolly Phonicsの導入時期、進度」でしたが、それ以外にも色々な話題を話し合いました。
内容を報告したいところですが、自由に議論をするため、話し合いの内容はオフレコとさせていただきました。
わざわざ勉強会に参加してくださるみなさんは、やはり熱心!
熱い思いも、お話していただきました。

勉強会後、成り行きで(笑)、二人の先生がMamiECの授業見学に来られ、2レッスン見学していただきました。
ジョリーフォニックスの授業も見ていただけましたし、
ジョリーフォニックス42音後の生徒の頑張りも見ていただけたのではないかと思います。

次回の勉強会は、「42音を教える際の工夫」が議題です。
6/17午前中にクレオ大阪西にて行います。
6/17も植田が幹事をしますので、参加ご希望の方はメール連絡お願いします。

アルクの語彙表

MamiECのオリジナル語いブック Akita Word Bookも7巻まで作成しました。これで350語。
Phonics with Akitaと同様、Jolly Phonicsのレターサウンズを発音記号として使っています。
aw, air, earなど42音に無い音は、Akitaに合わせました。
ということで、ブレンディングができていれば、初見でも単語が読めるんですねー。

生徒の中には、真剣にWord Bookに取り組んでくれる子もいて、嬉しいですね。
もちろん嫌がっている子もいます(笑)。

引き続き、色々な語彙リストを探しているのですが、英語教材で有名なアルクのサイトにも便利な表がありました。
1万2000語を1000語づつ、紹介してくれています。

リンクはこちら。
http://www.alc.co.jp/vocgram/article/svl/

必須単語だけで1000語。

東京都中学校英語教育研究会でも、まずは基本語彙1000語のとりくみについて議論されているので、やはりまずは1000語を目標に教えていかないといけないと思っています。

東京都中学校英語教育研究会のホームページはこちら(語彙リストダウンロードできます)。
http://www.eigo.org/kenkyu/index.htm

基本語 Tier One Word

アメリカの教育と語いについて調べてみると、Tier One, Tier Two, Tier Threeというカテゴリー分けの話が良く出てきます。

Tier Oneが基本語彙
Tier Twoが書き言葉によく出てくる言葉で学術的な言葉
Tier Threeが専門用語

Tier TwoやTier Threeのカテゴリーの語彙をどうやって増やすかが、議論されています。

が、わたしたちが英語を学習する場合、そもそもTier Oneカテゴリーの言葉を知っておかないといけません。

Tier Oneの語いリストが無いものかと探していたのですが、みつけられず。
ただ、Tier Oneのカテゴリーに入る単語数については、次のpdfファイルに記載してくれてあります。

https://www.superduperinc.com/handouts/pdf/182_VocabularyTiers.pdf

There about 8,000 word families in English included in tier one.
(意訳)大体8000の言葉が含まれます。

8000!

確かに、日本の子どもも日本語なら、それくらいの語いはありそう。

Tier 1, 2, 3のカテゴリー分けについてのトピックは勉強にはなったけれど、多くの日本人にとっては、Tier 1を習得するのがまず大事ですね。

ノートの活用

最近は中学生の生徒も増えましたが、主に小学生を教えているので、小学生を対象とした教育本も色々読んでおります。
今回読んでみたのは、向山洋一先生のこちらの本。

「勉強のコツ」がよくわかる本。・・・それは、知りたい。

参考になる内容もいっぱいありましたが、いちばん感じたのは、「工夫を惜しまない」ということ。
どうやったら、子どもが分かるようになるのか、
とことん突き詰めていくべきだし、それは、やりがいのあることなんだと思いました。

おもしろいなと思ったのは、「ノートの活用」。
プリントを配るよりもノートを使って教えていく方が効果的とのこと。

MamiECでは、宿題ノートと学習ノートというふたつのノートを使っています。
が、どちらかというと「プリント派」なんですよねー。
本を読んでいて、色々アイデアもわいてきたので、ノートもどんどん活用していきたいと思います。

英検 オフィシャル教材があった・・・。

早いクラスではあと3か月ほどで英検の勉強に入るので、英検の教材を物色中。
英検と言えば旺文社かなと、旺文社の教材を買ってみたり、
名前が魅力的な(「ひとつひとつわかりやすく」)の学研の本を買ってみたりしていたのですが・・・、

なんとオフィシャル教材があった!
学校用でリスニング教材という、かゆいところに手が届いている教材(笑)。
英検4・5級レベルからあり、重要表現などもカバーしてくれているので、テストしながら語彙や文法確認もしていけますね。

リンクはこちらです。
http://www.eiken.or.jp/learning/school/stepup/
お値段も手ごろです(←これがいちばんうれしい)。

「アマゾンで検索」に頼りきっててはいけないな、と思いました・・・。
オフィシャル教材どんどん充実させてほしいですね。

フォニックス一覧表 アメリカ式

どうして今まで見つけられなかったんだろう・・・。
フォニックスについて簡潔にまとめた一覧表、Common Coreのサイトにありました!

次のpdfファイルの17p – 22pまで。

http://www.corestandards.org/assets/Appendix_A.pdf

“Reading Foundational Skills”としてフォニックスについて知りたかった情報が簡潔に紹介されています。

Reading Foundational Skills 「読む」ための基本的な技能として、あげられているのが次のみっつ
1. Phoneme-Grapheme Correspondences
2. Phonological Awareness
3. Orthography

1のPhoneme-Grapheme Correspondencesというのは、ジョリーフォニックスでいうレターサウンズです。
25個の子音、18の母音について典型的なつづり(Graphemeグラフィーム)をあげてくれています。

子音で面白いなと思ったのが、/wh/というphoneme(音素)。
参考の単語としてwhereが挙げられているのですが、どうやら、ウェアーでなくホエアーと発音する場合のhwという音のようです。

18の母音については、air ear ureやシュワ音(弱母音)は含まれていません。
アメリカ英語なので、orとawは別扱い。

2のPhonological Awarenessというのは音の認識一般をいうようです。

次のようなアクティビティが紹介されています。
1. The dog barks.といい、いくつ単語があるのか聞く。
2. Clock Dockと言って、同じ音で終わっていればYesという(ライム)。
3. Nice neat Nathanというような同じ音で始まる単語を言う(Alliteration)。
4. 音節を数える。
5. schoolを sch oolに分けていい、それを一個の単語にくっつける(OnsetとRimeの学習)。
6. milk mouth monsterと言い、mの発音をするときに口のどこの部分を使っているか聞く。
7. shipと言い、最初の音は何か聞く。
8. combと言い、最後の音は何かを聞く。
9. s ayと分けていい、くっつける。
10. noと言い、/n/ /oa/と分けてもらう。

なるほど、なアクティビティですね。

3のOrthographyというのは聞きなれない言葉ですが、「つづりの学問」というような感じのようです。

monographs(single letters 一文字一音)
digraphs(二文字一音)
silent letters(knowのkn writeのwrなど)
などは、このOrthographyという学習のカテゴリーに入るようです。

Common Core Standards、とっても勉強になり、宝箱みたいですね。
まだまだ読み込んでみたいと思っています!