Jolly Phonics」カテゴリーアーカイブ

Jolly Phonics関連の記事です。

児童文学満載!ロンドンオリンピックの開会式がもう一度見たい・・・。

Facebookのおかげで、Jolly Learning(Jolly Phonics)の話題が頻繁に入ってくるようになりました(「いいね!」しました)。
Jolly Learningからの投稿で、ロンドンオリンピック開会式で、どれだけの児童文学をspotできたか、ということが話題になっていました。
確かにイギリス発の世界的に有名な児童文学って、いっぱいあるけれど、まさかオリンピックに出てくるとは。
見たかったなー。

参考の写真はこちら。
http://www.london2012.com/photos/galleryid=1303910/#lord-voldemort-features-the-opening-ceremony-1304183
オープニングセレモニーで使われた児童文学は次のとおりだそうです。
Mary Poppins
Chitty Chitty Bang Bang—チキチキバンバン!
Peter Pan
Harry Potter

ちなみにJolly Learningの最新の投稿は、福島県いわき市にある絵本美術館の写真でした。
http://www.kankou-iwaki.or.jp/modules/gnavi/index.php?lid=352
私立保育園の付属施設として建てられた美術館だそうです。
日本人の私も知りませんでした。

Word Bank —年齢が上の方にフォニックスを教える際、便利です。

何度か投稿していますが、MamiECでは、高学年(中学生以上)の方にもフォニックスから勉強してもらっています。
フォニックスを教える方法として、Jolly Phonicsはとてもいいとは思うのですが、高学年の方には可愛すぎるところがあります。
そこで、Jolly Phonics的方法は最小限にとどめて、歌をリスニング代わりに使ったり、早い段階でデコーダブルブックスを音読してもらったり、しています。
デコーダブルブックスを音読してもらうのは、よいのですが、歌をリスニング代わりに使うのは、かえってターゲットサウンドに集中できない恐れがあるんですよね。

最近取り入れている方法としては、ワードバンクを利用して、フォニックス読みを練習しながら、語彙もチェックするという方法。
ワードバンクというのは、フォニックス読みができる単語リストです。
以前は、デコーダブルブックスを読んだり、High-Frequency Wordsから拾ったりして自分なりにワードバンクを作っていたのですが、Jolly Phonicsのホームページにちゃんとワードバンクが上がっていました。

http://jollylearning.co.uk/gallery/jolly-phonics-word-bank/

フォニックスを教えている方にとってはとても便利だと思いますので、ご参考まで。

Jolly Phonics Letter Soundsと発音(アメリカ発音)との対応表作りました。

MamiECでは、Jolly Phonicsという方法で、Phonicsを教えています。
この方法、私自身はとても気に入っていて、この方法に出会ったからこそ、前職を早めに退職して、英語教室を開くことになった・・・という経緯があります。
このJolly Phonicsについて、もう一度深く考える機会がありまして、日本でJolly Phonicsをもっと広めるにはどうしたらいいか・・・考えてみました。

私がJolly Phonicsを教えるうえで、いちばん困ったのが、アメリカ発音での教え方です。
aeiouの発音自体、イギリス英語とアメリカ英語では異なってしまいます。
どの文字をどの音として説明すればいいのか、本当に自分の耳頼り、でした。
アメリカでどのようにPhonicsを教えているかも勉強し、また、Jolly Phonicsを教える経験もつみ、日本人の私が日本人の生徒に教える方針も定まってきました。

このアメリカ発音での文字と音の関係について、プリントを作ってみましたので、ちょっと公開したいと思います。
これを見て、Jolly Phonicsに興味を持っていただいたら、またこれで教えてみたいなと思ってもらえたら、幸いです。

ちょっと表について説明しておきます。
(1)復習用です
生徒さんには、すべてのレターサウンドを学び終えてから渡す復習用のものです。
ですので、Jolly Phonicsのレターサウンドの順番にはなっていません。
(2)順番について
最初は短母音から始めています。
これは、このあいだ日曜日に参加したセミナーでのアイデア。
先生はaeiouから教えると、日本語と似ていて、親近感をもちいい、とおっしゃっていましたが、実はうちの生徒の反応は逆で、aeiouが難しいなぁという感じです。
次は、Voiced-Unvoicedペア。
これは発音の練習にもいいですよね。
それから鼻をつかって出す音に行きます。
r,l,wと難しい音に入り、またVoiced-Unvoicedの難しい方のペア、j,ch,th,thに入ります。
子音の最後は、sh。難しいですよね、これ。
そして長母音に入っていきます。
長母音については、マジックeに関する分だけを長母音として教えています。
最後はrコントロールサウンド。難しいけれど、英語らしいかっこいい音達ですよね。

これで42音すべて復習できます。

なお、MamiECの中で人気の(!?)Phonicsの教え方のページも、この表を入れて手直ししました。
よろしかったら、そちらも見てやってください。
http://www.mamiec.com/phonics01.php

中学生・高校生・大人にPhonicsを教えてみての感想

先日も投稿しましたが、FBクラス(中学3年生・高校生・シニア)では、予定したPhonicsの授業をすべて終えることができました。
このような高学年にフォニックスを教えているところは少ないと思いますので、ちょっと教えた感想などを投稿したいと思います。

教えている内容
 Jolly Phonicsをベースに42の基本のレターサウンドとオルタナティブレターサウンドを教えています。
 第一フレーズ(ダイグラフが出てこない段階)までは、とにかくレターサウンドを覚えてもらい、第二フレーズ(ダイグラフが出てくる段階)からは、デコーダブルブックスのリスニングやリーディングもしています。

気づいた点
1 aeiouが難しい
 やはり最初のうちは、ローマ字読みをしてしまう生徒さんがほとんでした。今でもuは怪しいです・・・(笑)。
 aouすべて日本語のアに近い音なので、どの音も難しいですよね。
 意外に「短母音」としてaeiouを捉えている生徒さんが少なかったです。
2 ペア作戦は有効
 sとz、tとd、fとvなどのvoiced-unvoicedペアを学ぶのはとても有効だと思いました。
3 ダイグラフが最難関
 第一フレーズまでは飛ばして教えても大丈夫ですが、ダイグラフについては、もう少し丁寧に繰り返し学んでもらった方がよかったと思っています。
 ダイグラフという概念自体に慣れていないので、どうしても分解して読んでしまいます。
 低学年のクラスと同様の丁寧な教え方が必要だったかなと思います。
4 つづりとの関連性を意識してもらう
 これは先日も投稿したとおり、今回教えてみてのいちばんの反省点です。
 どうも「発音の練習」と捉えられてしまっていて、つづりの勉強と思ってもらってなかったよう・・・。
 私自身の説明も足らなかったのかもしれません。
 単語と、レターサウンドの関連性を学習する過程(ブレンディングとアイデンティファイング)を丁寧にすればよかったと思っています。

FBクラスについては、Phonicsについても、基本英語のみで授業をしています(シニアは日本語ですが)。
Phonicsについては、もっと日本語を交えて教えた方がよかったかなぁと思っています。

UB1S新設—小学4年生、小学5年生は速めのペースで行きます

以前少し投稿しましたが、小学4年生、小学5年生のクラスについては、ペースを速め、当初計画していた2年分の授業を1年でしたいと思っています(ホームページには既に掲載済みです)。

具体的な授業内容は次のとおりとなります。
1 基本の42のレターサウンドの学習
2 スペリングの学習
3 頻出100単語、のちに頻出300単語の学習、トリッキーワーズの学習
4 品詞、複数形、過去形、未来形などの基礎的な文法の学習
5 デコーダブルブックスのリーディングとリスニング

授業のベースは、Jolly Phonicで、文法についてもJolly Phonicsの文法版、The Grammar Handbookをベースに授業を行っていきます。

現在UB1クラスを受講いただいている方は小学5年生の方なので、UB1Sのペースで進めていきます。
9月募集分については、UB1クラスとUB1Sクラスとに分けて、募集予定です。

なお、大人向けのコース(シニア)についても、現在再考中です。
1 フォニックスと基本100単語を学習するコース
2 中学英語の文法を総復習し、デコーダブルブックスのリーディングリスニングをするコース
3 Oxford University Press発行のPassportを使用した旅行会話中心のコース
4 Oxford University Press発行のAmerican Headwayを使用した英会話一般のコース
のよっつに分けて、提供しようかと考えています。

1については全員に受けていただいて、
みっちり学習したい方は2へ、早く会話に入りたい方で旅行準備をしたい方は3へ、早く会話に入りたい方で一般的な英会話をしたい方は4へ、
という構成です。
シニアの次回募集は来年4月を予定しています。
それまでに、PassportとAmerican Headwayの教材研究を済ませたいなぁと思っています。

Tricky words のワークシート

4月から開業&退職したので、白昼堂々(?)教材づくりにいそしんでいます。
以前は早起きして時間を作って、教材作りをしていたので、旧勤務時間に作れるようになったのは、嬉しいです。

さて、教材の話。
Phonicsを教えていると、Phonicsの法則で読めない単語…Tricky Wordsをどう覚えるか、が課題になってきます。
Tricky Wordsについては、単語を見て、ぱっと言えるように訓練するしかないということになっています。そう、結局サイトワーズと同じなんですよね。
それで、フラッシュカードを使ったり、ワークシートに書き込んだりして、ひたすら覚えていくことになります。
現在、作成しているのが、このトリッキーワーズのワークシートです。
私はPhotoImpactという、マイナーですが高機能な画像処理ソフトづかいなので(昔このソフトに関するホームページをたちあげていたこともありました)、画像処理ソフトで、教材作りをしています。


どうでしょう(クリックしていただくと、拡大します)。
ちょっとおもしろいでしょ。

いちばん左の線の部分で折って、勉強するようになっています(これはJolly Phonicsのアイデアです)。
レターサウンドで読み方を記載してあり、日本語の簡単な訳つきです(これは、オリジナル)。

Sassoonフォントという有料のフォントを使っている関係で、申し訳ありませんが、一般に公開する予定はありません。一応パブリッシャーライセンスでフォントを購入しているのですが、ホームページにどんと公開するのはちょっと疑義がありまして・・・。
興味のある方は、ContactUsのページから連絡いただければ、対応します。

大学入試のセンター試験とPhonics読み

大学入試のセンター試験第一問、といえば発音のテストですよね。

Jolly Phonicsのフォニックス読みでどこまで対応できるのか、ちょっと気になってやってみました(マニアックな話題ですみません)。

平成23年の問題

1
(1)boast
(2)couch
(3)glow
(4)toe
oaは、フォニックスでは”オウ”、
ouはフォニックスでは”アウ”、
owは、oaのオルタナティブスペリングなので”オウ”、(4/14訂正 owはouのオルタナティブスペリングでもありました。読みなおしていて気づきました。すみません。)
oeは、o_e(oプラス子音プラスe)ならばオウって読むのになぁ・・・
ということで、(2)の発音が違うのではないか・・・ということになります。
(4/14訂正 oa,ow,oeが、オウ組。ou,owがアウ組ということになります。うーん微妙な選択。)

で、実際もそれで正解です。

2
(1)format
(2)instance
(3)manage
(4)passion
これは、aのみ。
フォニックスの知識だけでは、答えは出せません。

残念。

3
(1)enclose
(2)housing
(3)increase
(4)resolve
これも、sのみ。フォニックスの知識だけでは、答えは出せません。

4
(1)chemistry
(2)monarch
(3)ostrich
(4)scholar
chは、基本的には唇を使う”チッ”という音と読みます。
そして、”クッ”と読むこともあるというフォニックスの法則があります。
ですので、/ch/について/ch/か/k/か気をつけるようにしていると、解けるということになります。

Phonicsの視点で、こういう発音の問題を解いていくと、けっこう視点が定まってくるのでおもしろいです。4の問題なんかは、”クッ”の音がみっつになっていますが、”チッ”の音の問題3問、”クッ”の音の問題1問にすればいいのに・・・、なんて突っ込んでしまいます。

Mami ECでのフォニックスの教え方について

シンセティックフォニックスについて
http://www.mamiec.com/blog/archives/1055
で、紹介しました。

Mami ECでは、シンセティックフォニックスプログラムであるJolly Phonicsの方式で、フォニックスを勉強していきます。
各種英語教材本を読んでいると、授業の一部分としてフォニックスの授業があり、似たようなつづりの単語が紹介され、この文字は、こんな風に読みますよ、という方法でフォニックスを学ぶ方法が多いようです。
前に紹介した、ワードファミリーに近い方法ですね。

Mami ECの特徴は、
フォニックスオンリーで授業を行うこと(UBクラス,FBクラス)
シンセティックフォニックス方式であること
です。

まずは、
1 レターサウンド(文字をどう読むか)を覚えていきます。
そして、
2 レターサウンドの知識を使って、どう単語を読むか(音読するか)
3 レターサウンドの知識を使って、どう文を読むか(音読するか)
4 レターサウンドの知識を使って、どう文を聞き取るか
を学習していきます。

ここで一番大事なのは、レターサウンドの知識です。
そこで、レターサウンドを覚えてもらうための授業は日本語で行います。
英語に浸りたい方にとっては、少し不満かもしれませんが、後にどんどん英語に浸ることになるので、がまんしてくださいね。

シンセティックフォニックスって何?

友人にJolly Phonicsについて熱く語ると、次のような質問を尋ねられます。
Phonicsってなに?
Synthetic Phonicsってなに?
ホームページの方にも記載している(つもり)なのですが、このブログに来ていただいている方にも、同じような疑問をもっている方がいらっしゃると思いますので、わたしなりに理解しているところを、もう一度説明しておきますね。

1 大前提・・・「英語の本を読むのは、ネイティブにとっても難しい。」

ということなんです。
日本語だと、「あ」は、「あ」と発音します。
「い」は、「い」と発音します。
けれども英語の場合、
city の”c”は”s”の発音だけれど、cutの”c”は”k”の発音になります。

文字と音が一致しないのです。
日本語の「は」が、「は」のほか、「わ」と発音する時があるのと同じです。

そこで、「子どもに、早く本が読めるようになるにはどのように教えればいいか。」ということが議論されてきたのです。

2 こどもが早く本を読めるための方法
(1)Sight Words方式
重要単語は覚える。単語全体を目で見て、ぱっとその単語がなにかわかるようにする!
この方法の代表選手がSight words方式ですよね。Sight wordsとよばれている重要単語を覚えていき、その単語が登場してくる本を読み(Sight Words Reader)、単語を丸ごと覚えていく方式です。

(2)Phonics方式
文字と音の関係を勉強する方式です。
setの”s”は、”s”と発音する、”e”は”e”と発音する、”t”は”t”と発音する。というようにどの文字をどう発音すればいいか勉強していく方式です。

(2)-(a) Word Family方式
Phonicsでも、森をみてから木を知るか、木を見て森を知るかのふたつの方式があります。
lake, cake, take
これらにはすべて”ake”という文字がつかわれていて同じ発音をしますねと教える、森(単語)をみて木(各文字の発音の仕方)を知る方式です。

(2)-(b) Synthetic Phonics方式
こちらは木を見て森を知る方式。
“p”は”p”と発音する。”a”は”a”と発音する。”n”は”n”と発音する。
ですので、panはくっつけて発音して、”pan”と発音しますよ、と教える方式です。

イギリス、アメリカでは、PhonicsのなかではこのSynthetic Phonics方式がよい、ということになり、イギリスでは小学校で、アメリカでは幼稚園で、こどもたちは”木”にあたるletter soundsを覚えていっています。

3 Synthetic Phonicsの問題・・・どのように木を捉えるか
Synthetic Phonicsの問題は、最初にあげたとおり、英語では文字と発音が一致しない・・・という壁をどう乗り越えるかです。

これは、原則、例外法則、まったくの例外という方法で乗り切っています。
たとえば、
原則”c”は”k”と発音する。
例外法則 ソフターc “c”は”s”と発音する時もある。

原則 ”a”は”a”と発音する。
例外法則 マジックe(サイレントe)がつくと、長母音になり、snake は snaik と発音する。
という方法です。

まったくの例外は、Tricky Wordsと呼ばれています。
有名どころでは、the, I, comeなどです。

わぁ、長くなりましたねー。
ここまで、読んでいただいた方、どうもありがとうございました。

Grammarを楽しく学ぶ Bigbook到着!

Mami ECのクラス編成は

1 UBクラス(はじめての英語)
2 Bクラス(初級1)
3FBクラス(初級2)

というみっつのクラス編成になっています。
このうちUBクラスについては、Jolly Phonicsという、イギリスの小学校の先生が開発されたシンセティックフォニックスプログラムを採用しています。
UBクラスの1年目は主に42のレターサウンドを勉強し、2年目は、レターサウンドの知識を活かして本を読んでいきながら、簡単な文法も勉強していきます。

前置きが長くなりましたが、このUBクラスの2年目で使う教材がこれ、Grammar BigBookです。前に置いてあるRead at Homeと比べていただければ・・・大きいでしょ。
文法なのに、楽しい絵本みたいになっているんです。
文法内容は「品詞」がほとんど。ほかに複数形の作り方や記号(カンマ、!、”)の使い方なんていうのも紹介されています。

Bigbookって、あるだけで教室らしくなって楽しいですよね(Bigbookも買い集め中・・・。)。