Jolly Phonics」カテゴリーアーカイブ

Jolly Phonics関連の記事です。

Jolly Phonics Extra再び – Jolly Phonics Extraで「大人」がPhonicsを学習しよう!

jextra円安のせいか、洋書の値段があがっていますね。
以前紹介したJolly Phonics ExtraのAmazonでの価格もだいぶあがってきているような気がします。
Jolly Phonics Extraについては、トーキングペンもついていて、とてもよい教材なのですが、すべて英語のみで構成されているため、こどもが独りで学習するには少しハードルが高い教材です。
けれども、大人がPhonicsを学習するには、とてもいい教材だと思いますので、大人がPhonicsを学習するための教材利用方法を紹介しますね。

Jolly Phonics Extraの中にはいろいろな教材がセットになっていますが、大人が利用するといいと思うのは、次のみっつです(写真のものです)。
1.Letter Sounds Book
2.Jolly Phonics Extra Teacher’s book
3.トーキングペン

勉強する方の英語力にもよりますが、次のような方法で学習するのがよいのではないかと思います。
2.のTeacher’s BookでStoryの部分をあらかじめ読んでおく

3.のトーキングペンを使って、1.のLetter Sounds Bookをフォニックスくん(右上のパソコンの絵)の絵を触る(ストーリーが読み上げられます)。

トーキングペンを使って、左上の文字の絵のところを触る(レターサウンドの音が確認できます)。

右端、黄色の帯部分の単語を触る(レターサウンドのブレンディングが学べます)。

?マークを触る(絵に関する質問が流れます)

右下、CDの絵の部分を触る(レターサウンドに関するJolly Songを聞くことができます)。

Phonics,英語に関心のある大人の方でもまだまだ知らない方が多い気がします。
ぜひ大人が体験して、Phonicsの良さを味わってもらいたいと思います。

Tricky Wordsを品詞で分ける

4月に始まったフォニックスクラスでは、現在トリッキーワーズと格闘中。
やはり難しいですが、これについては、根気よく読んで、書いて、覚えてもらうしかありません。
日本人の子どもの場合、意味も覚えないといけないので、トリッキーワーズのフラッシュカードについては、画像のように、簡単な日本語訳も付けています。

先日も投稿したとおり、文法の基本は「品詞」かな、と思っています。
早い段階で、品詞の存在自体に気をつけてもらうため、Jolly Grammarで提案のとおり単語を品詞ごとに色分けしてみました。

The Grammar Handbook: Bk. 1: a Handbook for Teaching Grammar and Spelling (Jolly Grammar)

トリッキーワーズの次は、基本100単語の勉強となります。
これについても、品詞で色分けしたカードを活用していきたい思っています。

Jolly Phonics Extra 届きました。

入荷待ちになっていたJolly Phonics Extra、金曜日に無事届きました。

Jolly Phonics Extra: (British English in Print Letters)

詳しい紹介は、haykichiさんのイギリスの学校の
http://igirisunogakko.blog98.fc2.com/blog-entry-192.htmlのページに載っておりますが、私なりの感想などを投稿したいと思います。

1 キットに含まれているもの
(1)トーキングペン
(2)Letter Sounds Book
(3)Flash Cards
(4)Teacher’s Book
(5)Pupil Books
(6)Readers 54冊

2 Teacher’s Book
Jolly Phonicsの教え方が詳しく書かれています。
今まで”The Phonics Handbook”しかもっていなかったので、進化形のJolly Phonicsの教え方を学ぶ上で、とても参考になります。
Jolly Phonicsには、ひとつひとつのレターサウンドを覚えるための、絵とその物語があるのですが、物語がすごく詳しく書かれているんです。
Jolly Phonicsって、教えるのをすすめていくうちに、物語より「文字と音のつながり」に重点を置きがちになるのですが、やはり基本に戻って、きっちり物語を伝えて行きたいなと思いました。

3 Talking Pen
うちに来てくれている生徒さんも「ハイテクやー。」と言いながら、さっそくリーダーと一緒に借りて帰ってくれました。
これ、本当におもしろいです。
トーキングペン自体の紹介はこちら。

http://www.talkingpen.co.uk/

本にペン先をあてると、読み上げてくれる、というものです。
目新しいし楽しいので良いのですが、難点は一本しかセットされていなくて、ペンの別売りが無いこと・・・。
もう一本ペンを買うには、キットまるごと買わないといけない・・・(苦笑)。
ペンを別売りしてほしいですね。

4 新たな発音記号
thはvoiced, unvoicedふたつの音がありますし、ooもshortとlongの二つの音があります。
またシュワ(schwa)については、そもそもレターサウンドの中に含まれていません。
この辺の不便さを解消するために、新たな発音記号が導入されています。
これについては、私は従わないでおこうと思っています。
レターサウンドを紹介したあとは、発音記号も紹介していますが、発音記号については、日本の辞書に載っている記号を使おうと思っています。

5 Jolly Phonics Extraの買い方
Jolly Phonicsを教えるにあたって、私自身が基本セットと考えているのは次の三つです。
(1)The Phonics Handbook
(2)Finger Phonics
(3)Jolly Songs
Extraを買うとしたら、(1)は購入する必要はないと思います。ただ、新たな発音記号をとりいれるかどうかは難しいところですね。
Letter Sounds Bookという(2)の代わりになるものもありますが、Finger Phonicsの方が、教える道具としては使いやすいと思います。
このExtraは、(1)-(3)、または、(2),(3)を揃えたうえで、グレイデッドリーダーをセットで購入する、という感じで購入されるのがよいような気がします。

フォニックスの教え方について—エイリアンワードが効果的

MamiECではJolly Phonics方式でフォニックスを教えており、生徒さんたちも楽しく学んでくれているようです(最近難しくなってきたと言われますが)。

実際に教えてみて、Phonicsの教え方の中でもいちばん効果的なのは、
Paul先生や、haykichiさんにも教えてもらった
「エイリアンワードブレンディング」のような気がします。

以前の投稿の記事はこちら。

http://www.mamiec.com/blog/archives/1941

最近はバージョンアップさせまして(笑)、
こんな感じでオルタナティブレターサウンド版も作っていっています。

工夫している点としては、
-子音と母音は色を分けること。
-オルタナティブレターサウンドもカードを作っていること(これも色を変えています)。
です。
本当は、Voiced-Unvoicedも色分けしたいのですが、あまり色が増えても変かなぁと思って分けていません。

教えるコツとしては、生徒によって「不得意なブレンディング」があるので、それをCVCゲームを使って練習してもらうというものです。
たとえば、「p」が不得意な生徒なら、pan,pen,pin,pon,punを発音してもらって練習してもらうのです。

大阪市の関係で、「大阪市でもフォニックス入れるんだねー。」と話してもらえるようになりました。フォニックスも一気に有名になったかな?
フォニックスの教え方で工夫している細かい点についても、また投稿していきますね。

コダーイ的アプローチでこどもに音楽を教える–Jolly Music

Jolly Phonicsの出版社からこどもに音楽を教える方法を紹介したThe Music Handbookというものが出版されています。
秋から年齢の低い生徒さんが増えたこともあり、授業にもっと音楽をとりいれたいと思い、購入してみました。


The Music Handbook: Teaching Music Skills to Children Through Singing, Beginners

たとえば英語の場合、今日はproper noun,次はnounなどと目標が決めやすいですよね。
音楽ってどんな風に目標設定をしていいのか、見当がつかなかったのですが、この本を読むと、音楽の授業の進め方が詳しく記載してあり、勉強になります。

基本的には、拍子(beat)と音程(pitch)を体を使って覚えるようにする、ということだと思います。
そのために、楽器を使うのではなく、”声”そして”体”を使います。
声は、自分で音を作り出すので、直接に音を学べてよいそうです。
そして、音を作り出すために、自分で音について考えること、これがとても大事なスキルなんだそうです。

Jolly Musicがベースとしている理念はハンガリーのコダーイ(kodaly)という作曲家。
コダーイの有名な言葉に、次のようなものがあるそうです。
‘music should belong to everyone.’
音楽はすべての人のもの—私もピアノしか習ったことが無いけれど、Jolly Musicを参考に、授業にどんどん音楽を取りいれて行きたいと思います。

小学校高学年対象フォニックス集中コースのお知らせ

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来年の4月に間に合うように、小学校5年生、6年生を対象としたフォニックス集中コースを行います。

内容は、
-Jolly Phonicsで42の基本レターサウンドを学ぶ
-Jolly Phonicsにおけるトリッキーワーズ60単語を覚える
-イギリス教育省のLetters and Soundsによる重要基本100単語を覚える
の三本柱です。

もちろん、「英語の本を音読する」のが目的のコースですので、Oxford Reading TreeのSongbirdsシリーズを利用して、本の音読もしていただきます。
授業開始は12月からで、全13回になります。12月に行う最初の2回の授業についは、お試し期間とさせていただきます。
お試し期間前の体験授業も随時承っていますので、Contact Usのページから連絡をいただければと思います。

UB3コース終了後、B1コースに進んでいただければ、中学英語の基礎文法を学んでいただけることになります。
—–
Jolly Phonicsで英語を教えてみたいと思っている方用に、もう少し詳しく解説(笑)。

このコースは、すでにローマ字を知っている方向けに、短期間でPhonicsを知ってもらうためのコースです。
第3グループまでは、一度に1グループ教えています。
第4グループからは、一度に3個教えています。
第4グループのダイグラフからSassoonの筆記体とORTの音読・リスニングをしてもらっています。
最終グループにたどり着くのが11回目。
残りの2回はオルタナティブレターサウンドの学習をしています。

どの字体を教えるか—フォニックスクラスでのみ筆記体を教えます

英語教室オーナー用のメーリングリストで紹介されていた次のサイト

http://www.downhillpublishing.com/default.asp
DOWN HILL Publishing

で、筆記体用のフォントを購入しました。

うちの教室は、基本的にはSassoonフォントを使っています。
ダイグラフを学ぶころからSassoon Linkedというフォントを使って筆記体の練習も始めるのですが、その先の、完全な筆記体(Cursive)のフォント、今持っているものは、あまりよく無かったんですよね。
フリーのフォントにそんな文句を言っちゃあいけないのですが。

それで今回購入したのがこちらのフォント

いいでしょー。
いちばん下の段のArrow Dottedについては、普通に’Hello’って入力しただけで、こんな風に線付きで表示されるんですよ。
書き順の矢印もとっても丁寧ですよね。

どの字体を教えるか・・・についてなのですが、
MamiECでは、Jolly Phonicsに従い、書きやすく、くっつけやすい、Sassoonフォントというのを利用しています。
またJolly Phonicsでは、ダイグラフを学ぶ頃から筆記体を導入していくとよい、ということになっていますので、その通りにしています。
ただ、完全な筆記体は、ブロック体とかなり差があるので、橋渡し筆記体(Sassoon Linked)で勉強しています。
そして最終的には、Cursive—筆記体を学んでもらいます。

筆記体については、FBクラス(中学3年生以上のクラス)でも一時取り入れていたのですが、効率を考え、「文字と音に取り組む」フォニックスクラスでのみ教えることにします。

Synthetic Phonicsで英語を教えたい—Jolly Phonics Training Course受講の勧め

このブログの右側に紹介している本などを使えば、Jolly Phonicsを教えることは十分可能です。
けれども、教えるにあたって、基礎からしっかり学びたい、と思われている方は、Jolly Phonics Traning Courseを受講されることをお勧めします。

http://www.jollyphonics.cpdcollege.com/

-カリキュラム

http://www.cpdcollege.com/site/jph02.htm
に記載のとおりなのですが、詳しく書きますと、

1 読む力をつけるために、どのような教え方が行われてきたか
2 Jolly Phonicsプログラムとはどのようなものか
3 Jolly Phonicsプログラムでの実際の教え方
4 読む力をつけにくい子どもたちにどのように指導すればよいか
5 シンセティックフォニックスの優位性

について、学ぶことができます。

教材はすべてオンラインで提供され、実際にJolly Phonicsで授業をしている様子のビデオなども見ることができます。
また、各42の文字がどのような発音になるのかのビデオも見ることができます。
各ユニットが終わるごとに学んだことをアサインメントとよばれる宿題のようなものを作成して提出しなければいけませんが、このコースはユルくて(笑)、採点されないので、提出する方もとっても気軽でした。
また、通常、オンライン受講というのは孤独なものなのですが、こちらのコースはフォーラム(掲示板のようなもの)というものが設けられています。
アサインメントはこのフォーラムに投稿して提出するので、どんな人がどのようなアサインメントを提出したか読むことができます。
Jolly PhonicsのTraining Courseは、実際にJolly Phonicsで教えている幼稚園の先生や小学校の先生がたくさん受講されていて、Jolly Phonicsがたくさんの学校で採用されいて、効果があがっているんだということが、認識できました。

このオンラインコースの中で、いちばん感動したのは、4の読む力の弱い子たちへの配慮のところです。読む力の弱い子たちに真摯に向き合っているプログラムで、Jolly Phonicsはとっても「やさしく温かい」プログラムなんだな、という印象を受けました。

アジアでも、シンガポール、マレーシアや香港ではちゃんとJolly Phonicsのセミナーが開かれているようですが、日本では開かれていないので、今のところきちんと習うには、オンラインコースを受けるのがいちばんよい、ということになります。
日本でもいつかセミナーを開いてほしいなぁ・・・。

Synthetic Phonicsと従来の英語の教え方の違い—ABCから教えない

引き続き、シンセティックフォニックスの宣伝です(笑)。

-ABCから教えない

Synthetic Phonicsの最大の特徴は「文字をその文字が表す音と関連付けて覚える」ということです。
最初に覚えるのは大文字のAではなく小文字のs。
そしてエスと覚えるのではなく、スーーーッと覚えます。
Jolly Phonicsでは、蛇が怒っている音として教えます。
私の場合、音の説明については、アメリカ発音になりますので、Harcourtから出ているSounds of Lettersを参考にしていますが、ここでも蛇の怒っている音として紹介されていました。

-基本は42文字

基本となる文字はアルファベットの26文字ではありません。アルファベットの文字を利用した42文字になります。
この42文字には、一文字で一音を表す場合もありますし、二文字で一音を表す場合もあります。二文字で一音を表す場合は、その文字をダイグラフと呼んでいます。

-トリッキーワーズは後回し

英語の重要単語には、シンセティックフォニックスの法則では読めない単語がたくさんあります。これらはトリッキーワーズとして別格に扱い、単語ごと覚えて行きます。従来サイトワーズと言って、見て覚える重要単語集を重視していましたが、これらの単語は”例外”として後回しで覚えて行きます。

詳しく話せばきりがありませんが、従来との違いは、上記みっつだと考えてもらっていいと思います。

そして、シンセティックフォニックスを学ぶことでいちばん嬉しいのは、

「イギリスやアメリカの子どもたちと同じ素地ができる」

ことだと思っています。
イギリスでは国としてシンセティックフォニックスを採用していますので、たとえばフォニックスの知識を使って知らなかった単語を読んだとすると、それがたとえ間違えていても、「あぁ、フォニックスどおりなのね。」と思ってもらえるということです。
それっていいと思いません?

日本にもシンセティックフォニックスを。ジョリーフォニックスを。

イギリスの学校のhaykichiさんと連動企画(笑)。
今日はシンセティックフォニックスをイギリスやアメリカの教育省のホームページ内にあるドキュメントを参考に、宣伝したいと思います。

1 まずは、アメリカ。

http://www2.ed.gov/admins/lead/read/rb/rbreading.pdfの文書を元に・・・。

-音を知る フォネミックアウェアネス

The ability to hear, identify, and manipulate the individual sounds–phonemes–in spoken words.

フォネミックアウェアネスとは、言葉の中でどのような音があるか、わかること、そしてそれを自分で使えることです。

Phonemic awareness can help students learn to read and spell.

音を意識することは、生徒たちが本を読めるようになり、そしてきちんとつづりをつづれることの手助けになります。

-文字と音の関係を知る フォニックス

Phonics instruction is teaching children these letter-sound relationships.

フォニックスを教えるというのは、子どもたちに文字と音との関係を教えるということです。

-フォニックスの方法にはどの方法がよいか Explicit Phonics(=Synthetic Phonics)

Systematic and explicit phonics instruction significantly improves children’s reading comprehension.

体系的にきちんと細かくフォニックスを教えることで、子どもたちの読む力を上達させることができます。

2 次はイギリス

http://dfe.gov.uk/schools/toolsandinitiatives/schoolswhitepaper/b0068570/the-importance-of-teaching/curriculum/early-yearsの記事を元に・・・。

-フォニックスの方法はどの方法がよいか。シンセティックフォニックス

The evidence is clear that the teaching of systematic synthetic phonics is the most effective way of teaching young children to read, particularly for those at risk of having problems with reading.

体系的なシンセティックフォニックスを教えることが、読む力が弱い子どもたちにとっていちばん効果的な方法であることは明らかです。

3 Synthetic Phonicsが良いとして、どのように教えればよい?

こちらはイギリスの教育省からのリンクで紹介されているページ

http://content.yudu.com/Library/A1y7if/PhonicsSeptember2012/のカタログを元に・・・。
(1)Floppy’s Phonics
(2)Jolly Phonics
(3)Phonics Bug
(4)Phonics International
(5)Read Write Inc
(6)Sound Discovery
(7)Sound Together

が、メインストリームのプログラム。で、MamiECは(2)のJolly Phonicsを採用しています。

>英語を教えている方へ
このカタログ、カラーで色々な教材が紹介されているので、見るだけで楽しいですよ。
デコーダブルブックスについてもたくさん紹介されています。