そもそもPhonicsは読む力を養うためのもの。
そこで、Phonicsで音と文字とつながりを学ぶだけでなく、その先の「本を読む」ことが大事となります。
Phonicsを学んだあとは、こどもたちがPhonicsの知識を使って、自信をもって本に挑んでいけるように、Phonicsの法則にしたがった単語がたくさん使われている、デコーダブルブックス(コードを解いていきながら読む本)と呼ばれる本を読んでいきます。
デコーダブルブックス、実際にはどのようなものがあるのか、ちょっと紹介しますね。ちょっと辛口も入っていますが、出版者さま、ご了承願います。
Oxford Reading Tree Songbirds
当教室でメインに使用させていただいています。
Oxford Reading TreeのSongbirdsシリーズ。
第一グループを学んだ段階でも読むことができます。
ただし、イギリスが現在のシンセティックフォニックスを採用する前に発行されていたものなので、42のレターサウンドを順番通りに学んでいく体系にはなっていません。
Oxford Reading Tree Traditional Tales
こちらは、去年発売されたものなので、42のレターサウンドに沿った体系になっています。
ストーリーも、世界の童話、民話をベースにしているので、デコーダブルブックスにありがちな、無理な話の展開(主人公がすぐ寝るnap、すぐ走るrun、なにかをもらうget(笑))もありません。
当教室ではライブラリ本としておいていますが、授業にも組み込んでいきたいと考えているシリーズです。
Oxford Reading Tree Floppy’s Phonics
ORTおなじみのキッパーたちが出てくるPhonics教材。
Kipper, Biff, Chipという名前がそもそもダイグラフを多用しているため、42のレターサウンドを教えている途中には使いにくいのですが、42のレターサウンドを学んだあとは、どんどん取り入れていきたい教材です。
E future Phonic Fun Readers
こちらは韓国e-future社から出ているPhonics本。
実はうちの生徒さんにはいちばん人気のある本です。
一冊一冊にCDがついていて、モノグラフ、ダイグラフ、オルタナティブスペリングも学べます。
話的にはかなり、無理があります(笑)。が、絵がきちんとしているので、ゆるせます。
Leap Frog Tag System
こちらはアメリカ代表(!?)
ペンでなぞれば音が出てくる、タグシステムのシリーズです。
ペンの機能が充実してて、本をペンでつきまくることになります(笑)。
とてもよいシリーズなのですが、英文自体は難しめ。関係代名詞も出てきます。
また話もかなり強引です。
Primary Phonics by Educational Publishing Service
こちらもアメリカ発。
Phonicsとサイトサーズを同時に学べる優れもの・・・と紹介したいところなのですが、生徒には人気がありません。
理由は、「絵」。
もうちょっとなんとかならなかったのか・・・という絵柄です。味わい深いと言えばそうなのかもしれませんが・・・。
分量もちょっと多いので、一回の授業で一冊消化するのはちょっと無理かな・・・。
当教室で蒐集済みのデコーダブルブックスは以上のとおり。
ほかにも気になるシリーズはあるのですが、おいおい集めていきたいと思っています。