Jolly Phonicsについて、質問のメールをいただくことが多くなりました。
また来年1月や4月に向けてジョリーフォニックス導入を考えておられるところもいらっしゃるようです。
Jolly Phonicsを英語教室・塾へ導入するにつけて、気になるであろう点について、ちょっと紹介したいと思います。
1.Jolly Phonicsはイギリスの教材会社の教材だが、アメリカ英語でも使えるのか。
イギリス英語、アメリカ英語で違いとして出てくるのが、
(1)発音
(2)つづりの違い
(3)単語の違い
だと思います。
(1)の発音については、先生自身が導入をするのなら、特に問題はないと思います。
自分は発音したくなくて、ジョリーフォニックスエクストラ(のトーキングペン)をどうしても使いたいということになると、イギリス英語になると思います。
(2)については、Jolly Grammar1まではほとんど問題ありません。
なぜなら、一音節の単語がほとんどであり、つづりが問題になるような長い単語はJolly Phonicsではほとんど出てこないからです。
(3)については、気になる単語は、cross(=angry) aeroplane(=airplane)くらいでしょうか・・・。
私の場合は、ずっとアメリカ発音で英語を学習してきたので、イギリス英語で教えることは無理でした。
ジョリーフォニックスの42音でいうと、aの音、oの音、r化音のところがいちばん違います。
ジョリーフォニックス後、どの教材を使っていくかなどを検討のうえ、どちらにされるか決めて行かれるとよいと思います。
ちなみに私のジョリーフォニックス・ジョリーグラマートレーニング(英語の先生用)では、アメリカ英語を基本に行っています。
ジョリーラーニング社のこれからの方針として、特にデジタル教材については、
半筆記体/ブロック体
イギリス英語/アメリカ英語
一度に提供できるようにするそうです。
このホームページでも紹介している、アイパッド、アイフォンアプリ(ジョリーフォニックスレターサウンズアプリ)では、設定で切り替えできるようになっていましたが、あのアプリのような感じです。
イギリスにとどまらず、オーストラリアやカナダ、アメリカでも人気のあるフォニックスプログラムなので、各国の違いにも対応できるようにしていくようです。
2.ブロック体、半筆記体どちらにするのか。
日本ではブロック体(print letters)を使っている方の方が多い気がします。
ただ、私は半筆記体(pre-cursive)にしています。これは筆記体も教えているため。
学校で筆記体を教えなくなったからこそ、私は自分の生徒には、筆記体を教えたいと思っています。
3.中学校に行くまでにどの程度教えておくべきか。
日本の中学校の教科書はフォニックスの体系に沿ったものになっていません。
ですので、ジョリーフォニックスでいうところの「トリッキーワーズ」だらけの単語が最初に出てきてしまいます。
ジョリーフォニックスの、
(1)42の音
だけでは物足りなく、
(2)トリッキーワーズ(3)オルタナティブスペリング
までは、中学に入るまでに教えておきたいですね。
私の教室では(2)のトリッキーワーズ(3)のオルタナティブスペリングは、Jolly Grammar1を使って教えていますので、
ジョリーフォニックス+ジョリーグラマー1までは中学校に行くまでに教えておいてあげたい・・・ということになります。
ただ、この辺は、生徒さんがいつ教室に来らるかこちらがコントロールできるわけではないので、
最低限「英語の音の種類」が学ぶことができる42の音は導入できたらと、思っています。
4.現在ほかの教材を使っており、移行が難しい。
そのとおりだと思います。
ジョリーフォニックスはABCから始めませんもんね。
また42音導入を終えるまでは、「読み書き」に使う単語も非常に限られたものになります。
できましたら、ジョリーフォニックスの42音は、ほかの教材を使う前に終えていただけたらと思います。
また、すでにほかの教材を使用中の場合は、「読み書きの時間」として枠を取り、その時間はジョリーフォニックスのセオリーに沿ったものとする、ということも考えられると思います。
ジョリーフォニックスを知ったうえで、自分の生徒にどのように教えていくか・・・先生の腕の見せどころではないでしょうか。
—
昨日の学習記録
公式プラクティス リーディング編 Unit1まで
→無事、2周目突入。1周だけしかできないかと思った。