Jolly Phonicsのトレーニングでよく聞かれるシリーズ。
私の教室では、英語を教える第一段階としてジョリーフォニックスを使っているのですが、
「Phonemic Awareness」の段階は不要なのですか。
という質問です。
確かに、フォニックスは、フォネミックアウェアネスの次の段階で導入すべきものです。
では、フォネミックアウェアネスというのは、どういうものなのでしょうか。
フォネミックアウェアネスというのは、英語の音を知ること。つまり英語の音の最小単位(The small units of speech)である音素(Phoneme)を知ることです。
具体的にどのようにフォネミックアウェアネスを高めてもらうのか、フォネミックアウェアネスで有名な本”Phonemic Awareness in Young Children”で紹介されているアクティビティを使って紹介しますね。
Phonemic Awareness in Young Children: A Classroom Curriculum
第一段階 聞く訓練(Listening)
例:
(1)子どもには目を閉じていてもらう。
(2)教室のあちこちを移動しながら”Bow-wow”などという。
(3)目を閉じている子どもに、どこから音が聞こえたか答えてもらう。
第二段階 ライム(Rhyming)
例:
(1)韻をふんでいるポエムを子どもたちに覚えてもらう。
(2)韻をふんでいる部分を強調して、子どもたちに唱ってもらう。
第三段階 単語と文の意識(Words and Sentences)
例:
文の概念を説明した後、絵を見せてこどもたちに文を作ってもらう。
第四段階 音節の認識(Awareness of Syllables)
例:
ポエムや歌で、音節ごとに手を叩く。
第五段階 Initial and Final Sounds(最初と最後の音)
例:
同じ音ではじまる単語の絵のカード(fox, fish)と異なる音(dog)ではじまる単語の絵のカードを準備する。
子どもたちにカードを見せて、同じ音ではじまっているかどうか聞く。
第六段階 音素(Phonemes)
例:
2音素の単語の絵カードを準備する(例:牛cow cとow)。
こどもたちに牛のカードをみせ、cow, c – ow, c – owと音素を分けて発音するようにする。
・・・というように、段階的に音に対する意識を養ってもらい、音素を認識するようにするというのかフォネミックアウェアネスです。
どうでしょうか。
色々意見があると思いますが、私は週一回の授業で、日本語を母国語とする子どもにフォネミックアウェアネスをきちんと教えるのは、かなり難しいと思いました。
むしろはっきり最初からPhonemes(音素)を教えることのできる、ジョリーフォニックスのようなフォニックスプログラムを教える方が、効果的だと思うのです。
ということで、当教室ではJolly Phonicsを第一歩として英語を学んでいってもらっています。
最後に・・・
“Phonemic Awareness in Young Children”の作者様、本の中身をいっぱい紹介してすみません!!
フォネミックアウェアネスを授業に取り入れている方、ぜひ、この本をご購入ください。
付録も充実していて、ライムの本も詳しく紹介されています。
—
昨日の学習記録
究極模試の答え合わせと解説読み。→解説が詳しいのでけっこう時間かかる。