日曜日は大阪にてジョリーフォニックスとジョリーグラマーのトレーニングを行ってきました。
実は前日から体調が悪く、長丁場のトレーニングを乗り切れるのか不安だったのですが、無事終えることができました。熱心で、そしてノリの良い、参加者の皆様のおかげです。ありがとうございました。
私がジョリーフォニックスを教え始めたとき(開業前です)は、まだ日本でジョリーフォニックスを主に教えている教室は見当たらず、さらに、アメリカ発音で教えているところもなかったので、教えること、ひとつひとつが疑問の連続でした。
ジョリーフォニックスを教えていて、最大の課題が、42音後どうするか、でした。
また、ジョリーグラマーを知ってからは、ぜひ使いたいと思ったものの、日本の子どもには難しすぎるのではないか、となかなか全面導入に踏み切れませんでした。
みなさん共通の悩みだと思いますので、
-42音後どうするか。
-ジョリーグラマーをどう導入するか。
について、英語教室とご家庭の場合とで分けて整理し、私の個人的な意見を紹介したいと思います。
(1)英語教室の場合
ジョリーフォニックスのあと、できましたら、少なくともジョリーグラマー2までは引き続き使っていただきたいです。
42音後、オルタナティブスペリングや、トリッキーワーズについては、生徒さんの実力により、そのままの方法で導入できる場合もあるでしょうが、たいていの場合は、導入をかなり難しく感じると思います。
私も最初は、
-オルタナティブスペリングについては、オルタナティブスペリングを含む単語と一緒に紹介する。
-ジョリーフォニックスのHandbookにあるワークシートを使って、基本のレターサウンズとオルタナティブスペリングを関連付ける。
-トリッキーワーズについては、日本語の意味を説明しながら、読み方をレターサウンズで書いて学習する。
-トリッキーワーズを入れた文を読んでもらって、学習する。
等々ということを行っていました。
けれども、今は、42音後は、
-デコーダブルブックスでフォニックスの復習をしながら、トリッキーワーズとオルタナティブスペリングを本の内容に応じて紹介する。
-分野毎に語彙強化を別に行う。
-トリッキーワーズと、オルタナティブスペリングは、ジョリーグラマー1で体系立てて教える。
という方法で落ち着いています。
この方法に落ち着いたのは、「日本」の国語教育を見習って、です。
ひらがな=レターサウンズ
カタカナ=オルタナティブスペリング
漢字=トリッキーワーズ
と考えてみてください。
まずは、ひらがなを学び、音読をしながら、カタカナや漢字を学んでいきます。
また、分野別に言葉を学んでいきます。
-42音を学んだなら、ひらがなの多い本に相当する「デコーダブルブックス」をしっかり読んでいく。
そして、そこで出会うトリッキーワーズを大事に教えていく。
-また、分野別(数字、色、形等)に語彙を増やしていく。そこで、トリッキーワーズやオルタナティブスペリングに気づいてもらう。
ジョリーグラマー1のトレーニングを受けられた方は、「これは手ごわい」と思われたと思います。
私自身も導入には勇気がいりましたが、実際に導入してみて、ジョリーフォニックスの後は、やはりこのジョリーグラマーが最適だと思っています。
ジョリーグラマーの導入については、急ぐ必要はないと思っています。
ジョリーフォニックスの場合、音素→単語 の練習はしていますが、単語→文 の練習が不足しています。
ジョリーフォニックス後、英語の「文」に慣れ、そして、ある程度語彙が増えてからでも遅くないと思います。
私も、ジョリーグラマーについては、比較的自由に使っています。
自由といっても、教えたい項目だけピックアップするのではなく、Spelling 1から順番にすべてを網羅するようにしていますが、ジョリーグラマーの進度は緩めで、他の教材も使いながら、このプログラムを使っています。
(2)家庭の場合
ジョリーフォニックスの42音を学習した後は、やはりデコーダブルブックスに進んでいただきたいです。
デコーダブルブックスで、順々に不規則な単語(トリッキーワーズ)に慣れてきてから、サイトワーズリーダーズ、グレイデッドリーダーズに進んでいけばよいかと思います。
語彙強化については、市販の「はじめての英語」の類でいいと思います。たいていの場合カタカナで読み仮名がふってあるので、かえって邪魔だったりしますが。
文法学習については、ジョリーグラマーを使いたいところですが、ジョリーグラマーを使いこなすには、教える方にもある程度英語の知識が必要です。
ご家庭では少し、難しいのではないか・・・というのが正直なところです。ジョリーグラマーを教える教室が増えればいいんですけれどね・・・。
トレーニングに参加された方が家庭学習として「ラジオの基礎英語」を使っているとおっしゃっていました。
そうです。その手がありました(笑)。
結局英語の勉強は、「時間をつくり」「勉強する」ことが大事。
ラジオ講座は英語学習の習慣づけに、とてもよいですよね。
英語の音になじみながら、順々に文法事項も学んでいけるし、家庭学習の強い味方だと思います。
今後のトレーニング予定は次のとおり。
6月23日(木) 大阪にてジョリーフォニックストレーニング(最小催行人員設定あり)
8月20日(日) 熊本にてジョリーフォニックストレーニング
8月20日の熊本については、会場がまだ決まっていないのですが、トレーニング料金を無料にする予定です。
そして、いち早く熊本でジョリーフォニックスを導入された熊本県宇土市のAubergine Road English Schoolの先生に出席していただき、ジョリーフォニックスの使用についての報告をいただく予定です。
また今年中にジョリーグラマー2のトレーニングも一回は開催しようと思っています。
ジョリーグラマー2のトレーニングについては、内容を大幅改定し、ジョリーグラマー3から5までの内容も取り込んだものにしたいと思っています。
ジョリーグラマーでどのように英語の学習を深めていくのか、紹介できたらと思っています。