Decodable Books情報

1. What’s Decodable Books?デコーダブルブックスって何だろう?
フォニックスで文字と音の関係を学んだ。
さぁ、本を読んでいこう!と思ったら、トリッキーワーズ(フォニックスの知識で読みにくい単語)ばかりで、がっかり・・・ということはありませんか?
フォニックスを学んだら、次のステップは「デコーダブルブックスを読むこと」です。
デコーダブルとは、コードに分解しやすい、という意味。
例えば、catだと、c a tという風に、とても分解しやすいですよね。
ところが、よく使う数字のone。これは、発音で書くとwunになるので、デコーダブルとは到底言いにくい。
oneのような単語を少なくし、catのような読みやすい単語をたくさん使っている本、これがデコーダブルブックスです。

フォニックスの学習を終えたらデコーダブルブックス。
そして、単語数や文法に配慮した、グレイデッドリーダーズに進んでいきましょう。

2.Decodable Books List
デコーダブルブックスが大事、と言われても、日本ではデコーダブルブックスというジャンル自体、確立されていません。
フォニックス、特に「シンセティック・フォニックスプログラム」を学んだあと、どのようなデコーダブルブックスがおすすめなのか、リストとコメントをあげておきます。

2-1.No Nonsense Phonics Complete Set Level 1


ナンセンスではないフォニックス、というタイトルのデコーダブルブックスです。
本という形はとっていますが、実質は、フォニックスの知識のテスト!
この本を声に出して読めるか読めないかで、フォニックスをマスターしているかどうかがチェックできます。
Jolly Phonicsの42音学習後、42のレターサウンズの復習として使うのにおすすめです。

2-2.Hats (No Nonsense Phonics)


コンプリートセットを買うのは、ちょっと・・・、という場合、おすすめの一冊はこちら。
デコーダブルな各国の色々な帽子の名前が載っています。
本の後ろには、帽子の説明もあり、各国の文化も学習できるようになっています。

2-3.Songbirds Phonics Level 1 & Level 2


MamiECで使用しているメイン教材。
Level 1に含まれている教材は次の6冊
Top Cat
Sam’s Pot
Bob Bug
Dig, Dig, Dig!
Zak and the Vet
Mum Bug’s Bag
Top CatやSam’s Potについては、第4グループを学習し終えた頃から使っています。

Level 2に含まれている教材は次の6冊
The Odd Pet
Miss! Miss!
This and That
Fish and Chips
Singing Dad
Doctor Duck

デコーダブルブックスの特徴として、「デコーダブル」にこだわるばかりに、話の展開が無理なものが多いのですが、このシリーズは、話も強引でなく、絵もきれいで、日本の子どもにも使いやすいです。
日本の大きな書店でも購入できるので、手に取ってチェックできるのもうれしいですね。アメリカ英語、イギリス英語両方の音声が入ったCDつきのセットもあります。

2-4. Jolly Readers Level 1

Jolly Phonicsを出版している教材会社、Jolly Learning社から出ているデコーダブルブックスです。
Level 1-赤本が入門本。
デコーダブルブックスながら、Jolly Grammar1につながる文法も学習できる本もあります。
MamiECでは、図書コーナーにおいていて、人気の本です。
Inky, Bee, Snakeのおなじみのキャラクターが出てくるので、子どもも借りやすいようです。

Jolly Phonics Extraを購入されると、音声ペンがついてきますので、音を聞きながら本を読むことができます(イギリス音声です)。
Extra、ちょっと高いですけどね・・・。

2-5 Floppy’s Phonics

Songbirdsと同じくOxford University Pressから出ているフォニックスシリーズ。
MamiEC英語教室では、Songbirdsをメインに使っているのですが、Songbirdsは、長母音(ai, ee, ie, oa, ue)が弱め。
そこで、長母音の学習用に、Floppy’s PhonicsのLevel 4のシリーズを使っています。
たとえば、このEgg Fried Riceの場合、目的はieサウンド。タイトルにも、ieとi_eが入っていますよね。
Jolly Phonicsでメインの母音とオルタナティブスペリングを学んだあとに、または、オルタナティブスペリングを学ぶツールとして、活用できます。

3.Free Decodable Books

まずは、無料でデコーダブルブックスとはどういうものか、知りたい、という方向けに、無料のデコーダブルブックスをおいているサイトを紹介します。

3-1.SPELD SA Phonic Books

http://www.speld-sa.org.au/services/phonic-books.html
オーストラリアのジョリーフォニックストレーナーさんも関係しているサイトです。
ジョリーフォニックスに完璧にマッチ!しています。